強化指定選手となることで、トランポリン普及活動に貢献する義務が発生しますが、特典を受けることができます。
強化指定選手の義務
1. 協会指定の大会に参加
2. 協会指定のイベント、行事に参加
3. 居場所、活動の報告
強化指定選手の特典
1. 強化指定選手認定
2. 海外大会遠征費の補助
3. 次年度全日本選手権大会への出場権
4. 海外大会派遣対象(SAは優先出場推薦)
強化指定選手のランク
指定大会での予選第一演技、予選第二演技、決勝(または準決勝)の得点合計によって、ランクが決定します。
ランクは全部で3つあって、「SA」「S」「A」があります。
認定されると、そこから1年間有効となります、その1年の間に、対象大会で認定条件を満たす得点をとれば、そこから更に1年間有効となります。
SA強化指定選手
世界戦で優勝を争えるレベルです。
現在は「伊藤正樹」選手と、「棟朝銀河」選手の男子2名のみです。
条件は、男子 167.0点以上、女子 153.5点以上となります。
ちなみに、リオ五輪で優勝した「ウラジスラウ・ハンチャロウ」選手は、予選合計が111.090点、決勝で61.745点ですので、合計は172.835点で、SA強化指定選手となっても、世界で優勝するのには、もっと高いハードルがあります。
但し、トランポリン競技では、予選の得点は、決勝戦では加算されないため、決勝進出後は、ラスト1本の演技だけで優勝者を決定することから、予選を105.0点で通過して、決勝で62.0点を出せれば優勝となります。
ちなみに、リオでは予選8位が107.660点だったので、105.0点では予選落ちしますね。
S強化指定選手
世界戦で決勝に残るかもしれないレベルです。
条件は、男子 162.0点以上、女子 149.5点以上となります。
現在は、男子4名、女子5名が認定されています。
今回、全日本の女子個人で優勝した「土井畑知里」選手は、格下となるAランクの選手でしたが、見事Sランクの選手を押しのけて優勝、得点も予選合計 99.145点、決勝 53.210で、合計は152.355点と、SAランクまで、あと一歩と迫る大躍進を果たし、Sランクに仲間入りが確定しました。
A強化指定選手
未来の金メダリスト候補となるレベルです。
SA、Aランクの選手と比べれば見劣りする印象があるかもしれませんが、国内大会では、決勝進出者の常連であり、世界戦も年齢別大会だと優勝してくる凄い選手達です。
条件は、男子 157.0点以上、女子 145.5点以上です。
現在は、男子が7名、女子が6名認定されています。
対象大会
認定条件となる得点は、対象大会で獲得する必要があります。
- 5月開催 全日本年齢別選手権
- 11月開催 全日本選手権
- 12月開催 ジャパンオープン
これらの大会以外には、指定の世界大会と、国内選考会が対象となります。
全日本年齢別選手権で優秀な選手は、その年の世界大会へ日本代表として選出されるため、毎年4回はチャンスがあることとなります。
強化指定選手になると、更に世界大会に参加する回数が増えます。
オリンピックを目指す、未来のメダリスト達は、こういった制度がある事を知って、当面の目標とすると、具体的な目標にもなって、良い結果を生んでいくのだと思います。
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