2017/01/11

チーム存続の危機

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。


昨年11月の全日本大会以降、嫌な話が多く、テンションが下がってしまいました。

本年は、明るい話題が多くなることを祈っております。

ここ最近のトランポリン関連の話題では、「棟朝銀河」選手と「森ひかる」選手のテレビ出演があり、こういった優秀な選手が、メディアに露出していくことは、非常に喜ばしいことで、私自身も嬉しいです。

どんどん後に続く選手たちが出てくると、このマイナーなトランポリン競技も、いつかメジャーと呼ばれる日が来るのではないかと、ワクワクしてきます。

しかし、明るい話題ばかりではなく、マイナースポーツでは、常に脅かされるチーム運営の危機というものがあります。

特にトランポリン競技は、練習場所が限定されることや、個人が一人で練習することも難しい競技であるために、より一層、そのチーム運営は難しさが際立ちます。

現在(2017/1/11時点)、チーム運営が難しくなっているチームが2チームあります。



あべのジュニアトランポリンクラブ(大阪市)


高架下を利用した練習場で、安価な会費で運営をしてきましたが、この場所の利用ができなくなってしまったことで、練習場所を失っています。

Twitterで、その状況を投稿されているので、トランポリン競技に関わる方々は、みなさん知っているようです。

過去には「廣田遥」選手が練習をしていたチームで、現在も大会で上位に入る選手を育てているチームでもあります。

現在は、近隣のチームへ練習場所の提供を受けて、練習している状況、スポンサーを募集するも、具体的に手を上げるスポンサーが出てくるとは思えない状況です。

トランポリン競技の練習場所としては、天井が高く、ある程度の広さが必要となることと、そのような建物の賃料は高くなってしまいます。

トランポリンの器具だけでも非常に高価なものが多く、ある程度のセキュリティも必要となってくるでしょう。

マイナースポーツであるがために、広告効果は少なく難しい状況と言えます。

マイナースポーツだから、お金をかけずに運営することは、選択肢として筋が通ったのかもしれません、しかしリスク対策をするために、備えをしてこなかったのは、問題があったと思います。

所属する選手たちは、ジュニア世代が中心だと思います。

その選手たちが、目標とする光を失ってしまわないように、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。
 

日本体育大学クラブ(東京都)


2016年度より、伊藤教授が退任され、山崎準教授が後任となった大学が運営するチームですが、これもまた、不可解な理由により、チームの存続が難しくなっています。

先ほどの「あべのジュニアトランポリンクラブ」は、練習場所を失ったことが原因ですが、「日本体育大学クラブ」、最新鋭の設備を持ち、専用の体育館を有しているにもかかわらず、その設備使用が大学に禁止され、練習することができなくなりました。

日本体育大学クラブに所属する大学生、付属高校(日体荏原)の高校生は、練習禁止の指示が出ているとのことです。

日本体育大学クラブには、大学、または付属校に所属する学生だけではなく、他の高校、中学、小学校の生徒も、希望すればチームに所属することができていました。

しかし、大学がトランポリン競技部の運営を禁止してしまったことから、これら日体に関係のない選手たちも練習場所を失うという事態に陥っています。

これまで日体は、外部の子供たちを受け入れる姿勢は体育学部を有する大学のお手本であり、全てのスポーツを全ての人と共に愛し、楽しむ場所だと、私は感じて理解してきました。

大会の会場では、運営を率先して手伝い、競技中に選手が負傷すれば、真っ先に駆けつけるのは日体の選手たちです、そんな彼ら彼女らが、なぜ練習場所を失わなければいけなくなったのか、その真相は、隠されたままです。

一部の選手は、近隣のチームに個々に相談して、練習をしているようですが、指導者が一貫した指導ができない状況は「あべのジュニアトランポリンクラブ」のケースよりも、悲惨であると思われます。

何か理由があるとは思われますが、日本体育大学クラブにも優秀な選手、将来が期待されるジュニア世代の選手が多数所属しています、この選手たちが、このような大人の事情でトランポリン競技から去ってしまわないように、周囲の大人たちが頑張ってもらいたいと思います。

また、このような状況に追い込んだ大人が、私のブログを読んでくれているなら、思い直し将来ある子供を不幸にしないために思いを巡らせてもらえればと思います。